'4. 詩' Category

夜の終わり

部屋の電気は点けてない

膝の上眠る猫を撫でる

ぴんと伸びたヒゲを触る

不満そうに鳴いて猫は去る

私はキーボードの上で眠る

すべてのすべての明かりが消える

朝のすこうし前の時間

もっと

もっと普通ならば良かった

目立たずに、目立たずに

平凡に、少しだけ幸せに

それでなかったら

もっと特別になりたい

世界中に知られるくらい

あなたとも、あなたとも、あなたとも

違う人間だと証明したい

ごみ箱

全部捨てる

仕事も親も友人も恋人も猫も部屋も

全部

そして拾いに行く

涙は誰にも見せてない

唄う

誰もいない部屋で唄う

声は何にも吸い込まれず響く

響いて

誰にも届かないまま

宙に消えてく

動く、そして暖かい

涙が出そうにもなった

それは大げさではない

その心臓は規則正しく動いていた

その寝息がかすかに腕にかかっていた

黒くて小さくて柔らかい

にゃん 短く鳴いた

寝ぼけてる 愛してる 生きている