ふた
ざわざわした気持ちを箱に押し込めてふたをした。
ざわざわすぐにあふれだすから、ずっと両手で押してないとならない。
ざわざわは、ふたの隙間からこぼれおちて、わたしを苦しめる。
そのうち、ゆっくり時間のあるとき、解放しよう。哀しいのも苦しいのも全部解放して、死んじゃうくらい胸が痛くなればいい。自分を痛めつけよう。
昨日ふたをして、今日もふたをした。ふた、しっかり閉じてないから、また迷惑なことをしたけど、これでもがんばって閉じ込めてた。そうしないといられないから閉じ込めてた。
ざわざわする。
明日外に出ることができたら、髪を切りに行こう。自分の細胞をひとつでも多く捨てたい。