動く、そして暖かい
[ 4. 詩 ]
涙が出そうにもなった
それは大げさではない
その心臓は規則正しく動いていた
その寝息がかすかに腕にかかっていた
黒くて小さくて柔らかい
にゃん 短く鳴いた
寝ぼけてる 愛してる 生きている
[ 4. 詩 ]
涙が出そうにもなった
それは大げさではない
その心臓は規則正しく動いていた
その寝息がかすかに腕にかかっていた
黒くて小さくて柔らかい
にゃん 短く鳴いた
寝ぼけてる 愛してる 生きている
[ 4. 詩 ]
朝一番に窓を開け
冬の始まりを知った
新聞を取りに玄関へ出る
昨日と変わらないはずの鳥の声
青空を見せない低い雲
体に冬が忍び込んで
ふいに記憶をよみがえらせる
いつか受けた痛み哀しみ
今日はそれらを空へ放そう
[ 4. 詩 ]
それらは本当の言葉じゃなかったから
今はどこにも残っていない
それらは私を動かさなかった
たぶん他のすべての人も動かしていない
だから消えた
そういう言葉が続くことに
やがて疲れ切ることもわかっている
ではあの空間の意味は何だろう