守る

穏やかに息をつけた日は
そのささやかな何かを
壊さないように
揺るがないように
そっとしておかねばならない

たとえば物語の世界へ
たとえば深い眠りへ
閉じ込めておかねばならない

哀しみにほど近い位置にいる
にんげんの
これは精一杯の抵抗だ

ドアの鍵は閉めて
窓は開け放して
音のない場所で
ただ文字たちに囲まれている

その本棚は居心地が良さそうだね
眠りに落ちよう

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